2021年1月9日土曜日

書痙を患うということ

私は17歳の頃から書痙を患い、35歳で元の状態に戻すことができました。
ただし、治ったとしても、過去の過ぎ去った時間はもう戻りません。

今回は、局所性ジストニアの書痙を患うと、どれほど辛いかを振り返ります。
■学生時代
・字がかけなくなった途端、何の病名なのか、いつ治るのかわからない不安。
・進路変更を余儀なくされること、また勉強ができないという致命傷。
・教授や講師などが書痙に対して理解がないため、単位を落とされる。
・肝心な就職活動で筆記試験で落とされる。不安の蓄積で眠れなくなる。

■社会人(アルバイト生活)時代
・字がかけないという理由でメモを取れず、加えて記憶力の低下。
・社会人として働く自信・意欲の低下。生活習慣病になる。
・資格が取れない、なかなか手に職をつけることができない。
・書痙の治療するため、情報を集めて東奔西走する。(病名が分かった)

■社会人(会社員)時代
・メモを取れないがために上司にほぼ毎日、怒鳴られる。
・入社して半年後、書痙がタイピング操作に転移する。
・左手でタイピング操作を行うが、ミスが多い(今は両手で操作)
・18年間もの間、字が書けなかったことへの後悔と挫折の繰り返し。

以上、かなりネガティブな内容ですが、どれも真実です。
この局所性ジストニア(書痙)が治らないなら死にたいとすら思いました。
この疾患はピアニストや歌手、ドラマーやギタリスト、講師など、
近年多く報告されていますが、人生において致命的な疾患であることを、
どうか理解して欲しいと思います。